ケーブルテレビ 【cable television】 CATV / Community Antenna TeleVision

概要

ケーブルテレビ(cable television)とは、共同受信アンテナや事業者の施設から加入者宅まで通信ケーブルを敷設し、有線で映像信号などの伝送をうテレビ放送のこと。近年ではインターネット接続などを兼ねた放送・通信融合サービスとなっている。

もとは、中山間地の難視聴地域や共同住宅などで共有のアンテナから各戸にケーブルを繋ぎ、これを通じてアンテナの受信した地上波テレビの信号を伝送する共同受信設備のことを意味していた。現代ではこれに加え、局舎から各加入者宅へケーブルを敷設して有料でテレビ放送を提供する専門の事業者および放送サービスのことをケーブルテレビと呼ぶことが多い。

その地域の地上波テレビ放送に加え、衛星放送(BS放送、CS放送)、各種専門チャンネル、地域情報などを扱う自社チャンネル、ラジオ放送などが提供されることが多い。一部の専門チャンネルは有料で、基本料金とは別に料金を支払って視聴する形となる。

また、付加的な映像配信サービスとして、見たい番組を選んで好きなときに視聴できる「ビデオオンデマンド」(VODVideo On Demand)や、特定の番組を購入して視聴する「ペイパービュー」(PPVPay-Per-View)などを提供している事業者も多い。

局側から電波を一方的に送出する無線放送とは異なり、ケーブルを通じて双方向の通信えるため、これを利用してIP電話サービスインターネット接続サービスケーブルインターネット)などを提供する事業者が一般的となっている。放送、電話、インターネットの3つをセットにしたサービスを「トリプルプレイ」と呼ぶ。

(2024.6.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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