WHATWG 【Web Hypertext Application Technology Working Group】
概要
WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)とは、Web技術の標準仕様の検討や策定を行う業界団体。HTML5やDOMなどWeb開発に必要な技術の標準規格を発行していることでよく知られる。Web技術の標準策定はWeb黎明期の1994年に設立されたW3C(World Wide Web Consortium:WWWコンソーシアム)という標準化団体が担ってきたが、その運営方針などに不満を持つWeb開発者らによって2004年にWHATWGが旗揚げされた。
設立メンバーには米アップル(Apple)社や米モジラ財団(Mozilla Foundation)、ノルウェーのオペラ・ソフトウェア(Opera Software)社(当時)など有力なWebブラウザ開発元の開発者が含まれ、後に米グーグル(Google)社および米マイクロソフト(Microsoft)社の開発者も加わった。
W3CはHTML4の後継としてXML化されたHTMLであるXHTMLを推進していたが、WHATWGはHTML5を独自に策定し、加盟各社のブラウザに実装した。しばらくはXHTMLとHTML5が併存していたが、次第にWeb開発者らもHTML5支持が大勢となり、W3CはXHTMLを凍結、WHATWGとのHTML5共同策定に合意した。2019年にはW3Cが実質的にHTML標準策定から撤退し、WHATWGが随時更新する「HTML Living Standard」が唯一のHTML標準となった。
(2021.3.2更新)