回線事業者 【telecommunications carrier】
伝統的な電話サービスなどは回線事業者と通信サービスの提供者(プロバイダ)が一致している。例えば、NTT東日本の電話回線を契約して電話サービスを申し込めば、NTT東日本が物理的な回線を宅内へ引き込み、NTT東日本が電話サービスを提供する。
一方、インターネット接続サービスなどでは回線を提供する事業者とサービスを提供する事業者が異なる場合がある。例えば、データ通信回線としてNTT東日本のフレッツを申し込み、インターネット接続サービスにNTTコミュニケーションズのOCNを契約すれば、NTT東日本が引き込んだ光ファイバー回線を通じてOCNのネットワークに接続し、インターネットへの通信が可能となる。
このとき、物理的な回線を提供する事業者を回線事業者、インターネット接続サービスを提供する事業者を「ISP」(Internet Service Provider:インターネットサービスプロバイダ)という。歴史的な経緯で固定回線ではケーブルインターネットなどを除いて回線事業者とプロバイダが分離しているが、モバイル回線(携帯電話/移動体通信)では回線事業者とプロバイダが一致しているのが一般的である。
(2024.5.24更新)