回線事業者 【telecommunications carrier】

概要

回線事業者(telecommunications carrier)とは、通信回線を物理的に提供する通信事業者回線を通じてインターネット接続サービスなどを提供するプロバイダなどと対比される。

伝統的な電話サービスなどは回線事業者と通信サービスの提供者(プロバイダ)が一致している。例えば、NTT東日本の電話回線を契約して電話サービスを申し込めば、NTT東日本が物理的な回線を宅内へ引き込み、NTT東日本が電話サービスを提供する。

一方、インターネット接続サービスなどでは回線を提供する事業者とサービスを提供する事業者が異なる場合がある。例えば、データ通信回線としてNTT東日本フレッツを申し込み、インターネット接続サービスNTTコミュニケーションズのOCNを契約すれば、NTT東日本が引き込んだ光ファイバー回線を通じてOCNネットワークに接続し、インターネットへの通信が可能となる。

このとき、物理的な回線を提供する事業者を回線事業者、インターネット接続サービスを提供する事業者を「ISP」(Internet Service Providerインターネットサービスプロバイダ)という。歴史的な経緯で固定回線ではケーブルインターネットなどを除いて回線事業者とプロバイダが分離しているが、モバイル回線携帯電話/移動体通信)では回線事業者とプロバイダが一致しているのが一般的である。

(2024.5.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる