style属性 【style attribute】
HTMLでは、文書の構造や文書内に配置する要素の定義などをHTMLタグで記述し、ページ全体や各要素の画面上や紙面上での見栄え(色、サイズ、レイアウトなど)に関する指定は原則としてCSS(Cascading Style Sheet)で記述する。
CSSによる指定はページ内でstyle要素を用いて記述するか、外部のCSSファイルで定義してlink要素などで読み込んで適用するのが一般的だが、HTML要素にstyle属性を指定することで、その要素に適用したいスタイルを直に記述することもできる。
例えば、p要素(段落)に対して <p style="font-weight:bold"> のように指定すると、その段落の文字を太字に指定することができる。通常のスタイル指定と同じように「;」(セミコンロン)区切りで複数のスタイルを指定することもできる。その要素にのみ適用されるためセレクタの指定は不要である。
style属性による指定は、style要素やCSSファイルでセレクタにより指定されるスタイルよりも優先して適用される。style属性はHTMLとCSSの役割分担、構造と見栄えの分離の原則から逸脱しているため、他の方法が著しく煩雑な場合や、どうしても他に方法がない場合に最小限に留めて使用すべきとされる。
(2023.4.13更新)