読み方 : ユーアールエヌ
URN 【Uniform Resource Name】
概要
URN(Uniform Resource Name)とは、インターネット上に存在する情報などの資源(リソース)を一意に識別するための識別名の表記法の一つ。ネット上での存在の有無や所在位置に関わらず、永続的に同じ資源を指し示すことができる。解説 インターネット上での資源の所在を一意に表記する「URL」(Uniform Resource Locator)と共に、「URI」(Uniform Resource Identifier)の一部として定義されている。URLが資源のネット上での所在を表す書式である一方、URNは資源をその存在位置に拠らずに一意に識別・同定するための符号の書式を定めている。
URNは「urn:名前空間の識別子:名前空間に固有の文字列」という書式になっており、名前空間は資源の種類を表している。資源を識別する固有文字列の書式は名前空間ごとに定められている。例えば、書籍を識別するURNは、そのISBNコードを用いて「urn:isbn:400080121X」のように記述することができる。
名前空間の識別子(NID:Namespace Identifier)はインターネット上の識別番号などの割り当てや管理を行うIANA(Internet Assigned Number Authority)に登録され、Webサイト上で公開されている。固有文字列(NSS:Namespace Specific String)の書式はNIDごとにRFCなどの文書で定義されており、IANAのサイトから参照できる。
現在標準化されているURNの多くは、すでに識別番号の体系などが定まっている既存の標準規格などを元にしたものである。例えば、ISBNを記述する書籍(urn:isbn:~)、ISSNを記述する雑誌(urn:issn:~)、ISANを記述する映画(urn:isan:~)、IETFが発行しているRFC(urn:ietf:rfc:~)、OID(urn:oid:~)、UUID(urn:uuid:~)などがある。
(2025.8.21更新)