DTD 【Document Type Definition】 文書型定義
概要
DTD(Document Type Definition)とは、SGMLやXML、HTMLなどのマークアップ言語で記述された文書の冒頭などに記載される、その文書で用いる要素などを定義した部分。また、そのような宣言文を記述するための記法や文法を定めた言語(スキーマ言語)の一つ。その文書の中に用いることができる要素(タグ)や、要素が持つことのできる属性、要素間の順序・包含関係などの規則を列挙したもので、ソフトウェアが文書を処理する際にDTDを参照し、文書内の要素が適切に記述されているかを検証することができる。
DTDは文書自体の冒頭に記述する場合と、冒頭にDTDを記述した外部ファイルへの参照(リンク)を記述し、ソフトウェアに読み込ませる場合がある。後者は「DOCTYPE宣言」とも呼ばれ、言語の規格発行元などがインターネットで公開しているDTDのURLなどを記載することが多い。
DTDはSGMLで規定されたもので、SGMLから派生したXMLやHTMLでも用いられてきたが、XMLではDTDに代えて他のスキーマ言語(RELAXやXML Schemaなど)を用いることが増えた。HTML5ではDTDによる文書型定義は廃止され、現在は用いられていない。
(2023.11.9更新)