ul要素 【unordered list element】 ulタグ / ul tag

概要

ul要素(unordered list element)とは、HTMLで定義されている要素(タグ)の一つで、箇条書きリストを作成するためのもの。内部にli要素を設けて項目を列挙する。項目間に特に順序・順番のないリストを記述する際に用いる。

項目が一行に一つずつ(長い場合は自動的に改行される)並んだリストを作成することができる。ul要素の内部に「<li>項目名」を列挙すると、先頭に記号(デフォルトでは中黒)がついた箇条書きとなる。

リストを作成する要素にはol要素やdl要素もあるが、olは順序付きリスト(ordered list)であるため項目の先頭が数字となり、dl要素は定義リストであるため各項目が名前と説明に分かれている。ul要素はこれらとは異なり単純に項目が並んだ順序なしリスト(unordered list)を作成する。

ul要素をul要素の中に記述することで、リストを入れ子状にすることもできる。内側のリストの項目は外側の項目よりも行頭が右側に字下げインデント)され、下位リストであることが視覚的に分かりやすくなっている。入れ子は何段階でも深くすることができる。

compact属性を指定すると通常よりも行間の詰まったコンパクトなリストになる。type属性li要素の行頭の記号を指定することもできる。「disc」は中黒(塗りつぶされた小さな円)、「circle」は内部が空洞の丸(円周のみの円)、「square」は小さな正方形である。これらの見た目の指定は現在では非推奨となっており、CSSのlist-style-typeプロパティなどで指定すべきとされる。

(2023.7.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。