script要素【script element】 scriptタグ / script tag

概要

script要素（script element）とは、HTMLで定義されている要素(タグ)の一つで、Webブラウザ上でページ表示時に実行できる簡易なコンピュータプログラム(スクリプト)を記述するためのもの。通常はJavaScriptを記述するために用いられる。

Webブラウザにはプログラミング言語で記述された簡易なプログラムであるスクリプトを実行する機能が内蔵されており、script要素を用いることでHTML内にスクリプトを記述することができる。外部のスクリプトファイルを読み込んで実行することもできる。head要素内でもbody要素内でも記述することができる。

言語の指定

言語の種類はMIMEタイプ（メディアタイプ）で指定するが、多くのWebブラウザが対応している言語がほぼJavaScriptに限られるため、ほとんどの場合に "text/javascript" が指定される。現在のWebブラウザのほとんどはこれがデフォルト値であるため、省略されることも多い。language属性の場合は language="JavaScript" とするが、これも省略されることが多い。

外部ファイルの読み込み

スクリプトをHTML中に埋め込む記法の他に、src="スクリプトファイルのURLかパス" のようにsrc属性を指定することで、指定位置のファイルを読み込んで記述内容をスクリプトとして実行させることもできる。URLでの指定も可能なため、外部のネットサービスの機能を呼び出して利用することもできる。

非同期実行

通常の動作では、script要素が現れるとページの解釈・表示処理を一旦中断してスクリプトの解釈・実行処理を行い、実行が終わると表示処理を再開するが、スクリプトの内容が大きい場合に表示が長時間中断してしまう問題があった。近年実装されたasync属性（属性値なし）を指定すると、ページの表示処理とスクリプトの実行を並列に行わせることができる。

(2023.7.2更新)