FTTH 【Fiber To The Home】

概要

FTTH(Fiber To The Home)とは、光ファイバーによる家庭向けのデータ通信サービスのこと。もとは、一般家庭に光ファイバーを引き、電話、インターネット、テレビなどのサービスを統合して提供する構想の名称だったが、転じて、そのための通信サービスの総称として用いられるようになった。

従来、公衆交換回線網(PSTN)では銅線を用いたアナログ電話回線で主に音声通話サービスが提供されてきたが、これを通信局から加入者宅までの全区間(ラストワンマイル)で光ファイバー回線に置き換え、高速なデータ通信サービスをFTTHという。

高速な常時接続のデータ通信サービス(ブロードバンド)としては、電話回線で高周波電気信号を送受信するxDSL方式(ADSLなど)や、ケーブルテレビCATV)回線を利用したもの、携帯電話回線を利用した無線データ通信サービスなども提供されているが、光ファイバーを用いるFTTHは最も高速で品質が安定している。

日本では2001年にNTT東日本・NTT西日本がFTTHサービス「Bフレッツ」、現在の「フレッツ光」を開始し、本格的に光ファイバー網への置き換えが始まった。通信速度も当初の10Mbpsから100Mbps、1Gbpsへ増強され、10Gbpsのサービス品目も登場している。NTTグループでは従来のメタル回線をすべて光ファイバー回線で置き換える計画を進めており、2025年初頭に切り替えが完了する予定となっている。

(2024.6.22更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平29春 問68 平24春 問82 平21秋 問77

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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