リセットCSS 【reset CSS】 CSSリセット / CSS reset
WebブラウザはWebページを構成する様々な表示要素について、CSS(Cascading Style Sheets)などによる指定が特に無い場合に適用されるデフォルトのスタイル設定を持っている。標準規格では抽象的な表現で規定されており、詳細な値などはブラウザごとに異なっている。
CSSには上位要素が持つスタイル指定を子要素が上書きしない限り引き継がれるという仕組み(カスケーディング)があるため、同じHTMLファイルやCSSファイルを表示させてもブラウザごとに異なるデフォルト値が引き継がれて微妙に表示・動作が異なる場合がある。
リセットCSSはブラウザが持つデフォルト設定を上書きするスタイル指定を組み合わせたCSSコードやCSSファイルで、どのブラウザでも同じ初期値になるよう設定することで、初期値の違いによる表示・動作の差異をなくすことができる。
リセットCSSは既存の余白や行高、フォントサイズ、太字表示などの指定などをすべて無効にするため、適用直後はh1要素やp要素など本来異なる見た目の要素がすべて同じ表示になる。開発者はすべての要素のスタイルを改めて指定し直す必要があるため、この作業が煩雑に感じる場合は、ブラウザによらず特定のスタイルを適用して差異を無くす「ノーマライズCSS」(CSS normalization)を用いる。
(2023.12.7更新)