IANA 【Internet Assigned Number Authority】
概要
IANA(Internet Assigned Number Authority)とは、インターネット上で利用される識別情報の割り当てや管理などを行なっていた組織。IPアドレスやドメイン名、AS番号、ポート番号など、インターネット上の通信において識別情報として用いられる各種の情報資源の割り当てや改廃、運用ルールの策定などを行なっていた。1988年に南カリフォルニア大学情報科学研究所(USC ISI)のジョン・ポステル(Jonathan B. Postel)教授らが中心となって同研究所内の施設・設備を間借りして設立され、同大や全米科学財団(NSF)の援助を受けながら、研究者や技術者のボランティア的な働きによって運営されていた。
1998年に国際的な非営利法人のICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が設立され、IANAが行なってきた各種資源の管理が引き継がれた。ICANNへの移管後も「IANA」という名称はICANNにおける資源管理部門の名称として存続している。
2016年からはICANNによって設立された非営利法人の「PTI」(Public Technical Identifiers)がIANA部門の運用を担当している。これにより、管理下の資源の運営方針(ポリシー)の検討・策定はICANNが、方針に基づく実務はPTIが行う分業体制となった。
(2023.10.12更新)