unnumbered 【IPアンナンバード】
概要
unnumbered(IPアンナンバード)とは、他のネットワークに接続するルータのWAN側ポートにIPアドレスを割り当てず、2台のルータを見かけ上1台のルータのように扱う接続方式。unnumberedで運用されているルータはLAN側にのみIPアドレスを持つ。unnumbered接続を行う場合、2台のルータが繋がっているネットワークに他のコンピュータがいるとパケットの行き先が確定しなくなるため、ルータ同士が直結している必要がある。しかし、2台が直結しているという条件を満たしているネットワークでは、IPアドレスを割り当てる数が少なくなる分、unnumberedで接続したほうが管理が簡単になる。
ちなみに、PPP(PPPoE)接続ではISP側のルータと加入者側のルータは直結しているため、unnumberedでの接続が可能になっている。この仕様を利用して、NTT東日本・西日本のフレッツシリーズを利用する常時接続サービスでは、IPアドレスを複数個割り当てる場合にunnumbered接続を採用している。
numbered (IPナンバード)
他のネットワークに接続するルータのWAN側ポートにIPアドレスを割り当て、2台のルータ間の接続を1つのネットワークとして扱う接続方式をnumberedという。numberedで運用されているルータはLAN側とWAN側に1つずつ、合計2つのIPアドレスを持つことになる。
2台のルータが参加しているネットワークに他のコンピュータも参加している場合は、ネットワーク上のコンピュータにIPアドレスを割り振っておかないと、ルータから送信されるパケットの行き先が確定できなくなる。このため、3台以上のコンピュータやルータがWAN側のネットワークに接続している環境では、numberedでの運用が必須になる。
(2017.11.25更新)