WebVTT 【Web Video Text Track】 .vttファイル

概要

WebVTT(Web Video Text Track)とは、Webページ上で再生される音声や動画に、字幕やキャプションなどの時系列に表示する文字情報を追加することができる仕様。また、その仕様に基づいて字幕情報を記録したファイル(.vttファイル)。

テキストファイルとして字幕などの文字情報を表示するタイミングと共に記録する形式を規定しており、標準では拡張子「.vtt」のファイルに保存され、メディアタイプ「text/vtt」として送信される。HTMLファイルからはvideo要素やaudio要素の子要素として定義されたtrack要素のsrc属性から参照される。

.vttファイルは、先頭行が「WEBVTT」で始まるシンプルなテキスト形式で記述される。「開始時刻 --> 終了時刻」で字幕を表示するタイミングと長さを指定し、次行に「- 字幕」のように表示内容を指定する。字幕は複数行記述してもよい。時刻は動画冒頭からの経過時間で指定し「01:23.456」のように分、秒、ミリ秒を組み合わせて表記する。

字幕のスタイルはWebページ内のテキストと同じようにCSSで指定することができ、HTMLファイルや外部のCSSファイルで「video::cue」疑似要素にスタイルを指定するか、.vttファイル内で「STYLE」という行を記述し、次行以降に「::cue」疑似要素に対するCSSスタイル指定を記述することができる。

(2023.11.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。