AUP 【Acceptable Use Policy】 利用規定 / 利用規約

概要

AUP(Acceptable Use Policy)とは、サービスの提供主体が利用者に提示する利用規約・規定のこと。利用目的や利用方法の制限・制約、許可・禁止行為、利用者および提供者それぞれの権利・権限、利用停止やその解除の規定、免責事項などが記述されることが多い。

利用申し込みの必要なサービスの場合、登録時や初回利用時などに紙面や画面表示などで提示し、利用者が同意することによりサービスの利用が可能となることが多い。長文の場合はスクロールして全体を表示し終わらないと同意ボタンを押せない設計とすることが多い。

公開Webサイトなど誰でも自由に利用できるサービスの場合には、わかりやすい場所やすぐに見ることのできる場所に掲示することで利用者への告知とすることもある。同意ボタンを押すなどのアクションをわなくても利用できるようにする場合が多いが、こうした「みなし合意」には法的効力がないとする見解もある。

規約の内容はサービス提供者が個別に定め、利用者は同意して利用するか、不同意の場合はサービス利用を諦めるという形になるが、どんな内容でも同意すれば法的に有効になるわけではない。社会通念に照らしてあまりに一方的に利用者の利益や権利を制限するような内容は「不当条項規制」という法規定により無効になるとされる。

(2024.1.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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