type属性 【type attribute】
概要
type属性(type attribute)とは、HTMLの要素(タグ)の中で設定することができる属性(attribute)の一つで、何かの種類を指定するためのもの。要素によって意味や設定値が異なる。フォーム要素の指定
input要素に指定する場合は、フォームの入力要素の種類を指定する。よく使われる設定値として「text」(一行のテキストボックス)、「radio」(ラジオボタン)、「chechbox」(チェックボックス)、「button」(汎用ボタン)、「submit」(送信ボタン)、「image」(画像ボタン)などがある。
これらは要素の形状や機能に基づく指定だが、意味に基づく設定値も用意されている。パスワード入力欄の「password」(通常は入力文字が「*」などでマスクされる)、日付入力欄の「date」(デートピッカーが表示される)、送信ファイルを指定する「file」(ファイル選択ダイアログが開く)などである。
「hidden」を指定すると画面に表示されない入力要素を指定することができ、利用者に知られずに隠された値をサーバに送信することができる。ページ読み込み時にサーバから受け取った値をそのまま鸚鵡返しに送りたい場合などに用いられる。
MIMEタイプの指定
a要素によるリンクやscript要素によりスクリプト読み込みのように外部の資源を関連付ける要素では、リンク先の要素のMIMEタイプ(IANAメディアタイプ)を指定するのにtype属性を用いる。a要素やscript要素、style要素、object要素、embed要素などではこの意味になる。
設定値はMIMEタイプを表す文字列で、「text/html」ならHTML文書、「text/css」ならCSS形式のスタイルシート、「image/jpeg」ならJPEG画像、「text/javascript」ならJavaScriptプログラム、「text/plain」ならプレーンテキストなどとなっている。
リストマーカーの指定
順序付きリストを生成するol要素では、type属性で各項目の先頭に表示される順序を表す見出しの種類を指定することができる。設定値「1」または無指定(デフォルト設定)では先頭に通し番号(1,2,3,…)が表示され、「a」なら英小文字(a,b,c,…)、「A」なら英大文字(A,B,C,…)、「i」なら小文字ローマ数字(i,ii,iii,iv,v,…)、「I」なら大文字ローマ数字(I,II,III,IV,V,…)となる。