mailto:スキーム 【mailto: scheme】
URIスキームとは
インターネット上での資源の識別子や所在の表記には「URI」(Uniform Resource Identifier)という記法が標準的に用いられる。Webページの所在を表す「http://example.jp/」といった形式の「URL」(Uniform Resource Locator)もURI仕様の一つとされる。
URIの先頭部分は「スキーム」(scheme)という短いアルファベットの識別名で、指し示す資源の種類や、資源に到達するための通信手段などを表している。Webアクセスに用いる「http:」や「https:」がよく知られるが、これ以外にも様々な種類のスキームが用意されている。
mailto:とは
「mailto:」はURIスキームの一種で、電子メールの宛先メールアドレスを記述する際に用いられるものである。インターネット資源の管理や割り当てを行うIANA(ICANNの一部門)に登録された標準的なスキームの一つで、記法や構文はRFC 6068として標準化されている。
基本的な構文は「mailto:メールアドレス」で、これをWebページのリンクとして「<a href="mailto:info@example.jp">メールはこちら</a>」のように記述すると、訪問者がクリックあるいはタップした際にWebブラウザが自動的にメールソフトやWebメールサービスを起動して送信メール作成を行う。
「mailto:info@example.jp,contact@example.jp」のように複数のアドレスを列挙したり、URLパラメータと似た表記を用いて「?」に続けて「mailto:info@example.jp?cc=contact@exampe.jp」のようにCC欄やBCC欄、Subject欄(メールタイトル)の内容を指定することもできる。