MHTML 【MIME Encapsulation of Aggregate HTML】 MHTファイル
概要
MHTML(MIME Encapsulation of Aggregate HTML)とは、複数のファイルで構成されるWebページを一つのファイルに格納するファイル形式の一つ。標準のファイル拡張子は「.mht」または「.mhtml」。HTML文書とそこから参照されるCSSファイルやスクリプトファイル、埋め込まれた画像ファイルなどを一つのファイルにまとめることができる。一通の電子メールに複数のファイルを埋め込む「MIMEマルチパート」の仕組みを応用したファイル形式である。メッセージをHTML文書として記述するHTMLメールの形式としてよく利用されるが、WebブラウザなどからWebページを一つのファイルにまとめて保存する手段としても用いられる。
MIMEでは様々なデータをメールの本体部分に載せるため、日本語などのASCIIコードで表現できないテキスト(文字)データや、画像ファイルなどのバイナリデータは、一定の規則(quoted-printableあるいはBase64)に従ってASCII文字に変換(エンコード)される。ファイルに保存した場合もASCIIのみのテキストファイルとなっている。
MHTMLの仕様は1997年にIETFによってRFC 2110として標準化され、1999年にRFC 2557として改訂された。メールソフトの多くがメッセージの作成形式や閲覧可能形式として対応しているほか、一部のWebブラウザなどが対応している。
(2022.6.2更新)