ブロードバンドルータ 【broadband router】 BBルータ

概要

ブロードバンドルータ(broadband router)とは、家庭などで通信事業者のブロードバンド回線を通じてインターネットなどを利用する際に用いるルータ。宅内側の端末やネットワークと事業者側ネットワークの中継を行う。

異なるネットワーク間を接続するルータと呼ばれる通信機器の一つで、通信会社のADSL回線や光ファイバー(FTTH)回線など(WAN側)と、宅内のコンピュータネットワーク(LAN側)を結んで相互に通信できるようにする。

WAN側(外線側)の端子としてONUなどの回線終端装置と接続するためのイーサネット(Ethernet)ポートを備えた機種と、終端装置と統合されて電話回線や光ファイバー回線が直に引き込まれる構造のものがある。

LAN側(宅内側)の端子としてはイーサネットポートUTPケーブル用のRJ45コネクタ)が一般的で、数個のポートを備え同時に何台かの機器を接続するスイッチングハブとしても機能するようになっていることが多い。また、近年では無線LAN(Wi-Fi)を使用できる機種も一般的になっている。

WAN側ではインターネット接続機能を持ち、契約しているインターネットサービスプロバイダISP)のアカウント情報を元にPPPoEなどの方式で接続を確立し、DHCPクライアントとしてグローバルIPアドレスを取得することができる。

LAN側では端末にインターネット接続を提供する各種のサーバおよびゲートウェイとして機能し、動的にプライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)を発行するDHCPサーバ機能や、WAN側とLAN側でアドレス変換を行い透過的にアクセスできるようにするNAT/NAPT機能、設定されたルールに従って不審なアクセスを遮断するパケットフィルタリング機能やファイアウォール機能などを提供する。

(2019.4.15更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。