テレホーダイ
夜間に長時間同じ相手と通話する場合やインターネット接続などでデータ通信を長時間利用する場合には通常料金により安くなる。サービス導入時の1995年は市内通話が3分10円だったため、同じ通話エリアの相手に月に9時間以上通話するなら利用した方が得になる。
通話先として同一区域(市内通話エリア)内の2つまでの番号を指定できる「テレホーダイ1800」は月額1,800円(税抜き)、同一区域と隣接・20kmまでの区域を指定できる「テレホーダイ3600」は月額3,600円(同)となっている。INSネット64では「INSテレホーダイ」という同等のサービスがある。
時代背景と「テレホタイム」
1995年はパソコン通信の最盛期で、データ通信のために長時間通話する加入者が急増し、通話料金が高額になる事例が相次いだことからテレホーダイ開始は利用者に歓迎された。直後にインターネットの爆発的な普及が始まり、インターネットサービスプロバイダ(ISP)へのダイヤルアップ接続にも利用された。
ADSLが普及する2000年代前半まで、毎晩23時を過ぎるとインターネット利用者が一斉に接続を開始し、明け方まで回線が混雑するようになった。この時間帯は俗に「テレホタイム」と呼ばれた。
データ通信需要を深夜に誘導し、夕方から夜に通話需要と重なって回線が混雑することは避けられたものの、23時に着信が集中して麻痺状態となる接続事業者も現れるようになり、熱心なネット利用者は生活が乱れ健康を害すなどしたことから批判も多かった。
(2023.2.8更新)