NBSP 【Non-Breaking Space】 ノーブレークスペース / ノンブレイキングスペース / 改行なし空白
概要
NBSP(Non-Breaking Space)とは、コンピュータ上で扱う特殊な文字の一つで、前後での改行を禁じるスペース(空白)文字。処理系によってはスペース文字を複数並べたいときにも用いられる。欧文では単語を空白で分離する分かち書きを行うため、コンピュータ上では単語ごとにスペース文字が挿入されるが、長い文章を自動的に改行する際には単語が途中で分割されないようスペースのある位置で改行される。
NBSPはこの自動で挿入される改行を禁じるスペース文字で、見た目上は単なるスペースだが、その場所での改行を行わないようシステムに指示する。前後の単語は必ず同じ行内で連続して表示され、手前にある最初の通常の空白で折り返すよう調整される。
ASCII文字コードには規定がないが、これを拡張した欧米アルファベット文字コード群の共通規格であるISO/IEC 8859では160番(16進数でA0)にNBSPが割り当てられている。文字コードの国際規格であるUnicodeおよびISO/IEC 10646でもこれを踏襲し、U+000AがNBSPとなっている。
HTMLでは「 」という文字実体参照か「 」「&xA0;」という数値文字参照で呼び出すことができる。HTMLなどマークアップ言語の多くはソースコード上の見た目を任意に整形できるようにするため、連続したスペース文字やタブ文字、改行文字などを一つのスペースにまとめて表示する仕様があるがNBSPはその影響を受けないため、連続した空白文字を表示したい場合にも用いられる。
(2022.4.27更新)