W3C 【World Wide Web Consortium】 ワールドワイドウェブコンソーシアム
概要
W3C(World Wide Web Consortium)とは、WWW(World Wide Web)で利用される技術の標準化を推進する国際的な非営利団体。Web技術に関わりの深い世界の数百の企業や団体が加盟している。1994年10月に初期のWeb技術開発の中心的人物であったティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)氏らによって設立された。主にWeb上で送受信される情報の表現形式についての標準を定めており、標準化された仕様は「勧告」(recommendation)として公開される。
よく知られる標準規格として、HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheet)、XML(Extensible Markup Language)などのマークアップ言語やスタイル記述言語、CGI(Common Gateway Interface)やDOM(Document Object Model)といったソフトウェア内のデータモデルやソフトウェア間のインターフェースなどがある。
Web関連の技術でも、HTTPやSSL/TLSなどのプロトコル(通信手順)についてはIETF(Internet Engineering Task Force)が、JavaScriptについてはEcma Internationalがそれぞれ標準化している。
WHATWGとの関係
HTML規格については、2004年に有力Webブラウザ開発元などが設立した業界団体WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)も仕様の提唱を行なっており、しばらくの間両団体の標準が並立して業界に混乱を招いた。
協議の結果、2019年からはWHATWGが随時更新していく「HTML Living Standard」を唯一のHTML標準と認め、W3Cが独自に規格を策定しないことなどが合意された。
(2020.3.27更新)