トランジット 【transit】

概要

トランジット(transit)とは、通過(する)、通行(する)、横断(する)、乗り継ぎ、運搬、運輸、運送、推移、移り変わりなどの意味を持つ英単語。一般の外来語としては旅客機が途中の空港に立ち寄ることを指すことが多い。

トランジット接続

インターネット上のあるネットワークが別のネットワークに対して、自らを経由してインターネットへ接続できるよう中継する接続形態をトランジットという。

インターネットISPインターネットサービスプロバイダ)などの事業者が運用する、それぞれ独立した「自律システム」(ASAutonomous System)と呼ばれる単位ネットワークが相互に接続されて運用されている。

大手ISP同士などの場合には、互いに対等の立場で接続し、経路情報やトラフィックを交換し合う「ピアリング」(peering)と呼ばれる接続がわれる。二者間で相対接続する「プラベートピアリング」、専門施設で多数の事業者が相互乗り入れする「パブリックピアリング」がある。

一方、小規模なプロバイダなどが大手プロバイダに接続し、これを経由してインターネット全体との接続性を確保することをトランジットという。大手ISPは商用サービスとしてトランジット接続を提供し、小規模ISPなどの接続先から通信量などに応じた料金を徴収することが多い。

(2023.9.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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