ブロッキング 【blocking】
通信のブロッキング
通信・ネットワークの分野で、何らかの条件に基づいて特定の相手先との接続や通信、中継などを拒否することや、特定のポートなどを封鎖して利用できないようにすることをブロッキングという。
構内ネットワーク(LAN)とインターネットとの境界にルータやファイアウォールなどの中継装置を設置し、その動作設定により特定の相手先との通信を遮断したり、外部からの特定の機能へのアクセスを禁じたりすることがある。
また、ネットワーク間を出入りするデータ(フレームやパケット)の内部を解析し、不正アクセスやコンピュータウイルスなどの兆候を発見した場合にデータを破棄したり発信元との接続を遮断したりする仕組みが用いられる場合もある。
この文脈では「フィルタリング」(filtering)も機能的にはほぼ同じ内容を指すが、一般的にはフィルタリングは末端の利用者の同意を得て明示的に行う行為、ブロッキングは利用者の意向に依らずシステムやネットワークの運用者側で強制的・暗黙的に行われる行為として区別されることが多い。
ブロッキング通信
コンピュータ内での通信処理の実装方式として、データの送受信を始める際にそれまで行っていた処理を中断し、完了後に再開する方式を「ブロッキング通信」(blocking communication)という。特に、CPUと周辺装置の入出力(I/O)で行う場合を「ブロッキングI/O」という。
一方、通信の開始時に処理を中断せず続行し、通信と処理を並行して進める方式は「ノンブロッキング通信」(non-blocking communication)「ノンブロッキングI/O」という。
(2019.7.21更新)