ホームゲートウェイ 【home gateway】 HGW / RGW / residential gateway
概要
ホームゲートウェイ(home gateway)とは、通信サービスの加入者宅に設置される通信機器で、通信事業者の公衆回線網(WAN:Wide Area Network)と家庭内ネットワーク(LAN:Local Area Network)の中継を行うもの。一般的には通信サービスごとに固有の仕様となっており、通信会社から契約世帯に貸与されるようになっている場合が多い。広域回線の終端装置と、いわゆるブロードバンドルータとしてのネットワーク機能を一台に統合した機器で、WAN側とLAN側の物理的な接続や信号変換と、インターネットへの接続の両方を行う。
終端装置としての機能は回線の種類によって異なり、ADSLモデムやケーブルモデム(CATVモデム)、光ファイバー回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)などとなっている。LAN側の接続は有線の場合はイーサネット(Ethernet)ポート(スイッチングハブ機能)、無線の場合はWi-Fiアクセスポイント機能が一般的である。
ネットワーク機器としての機能は契約先のインターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続してグローバルIPアドレスを受領しインターネットと通信するためのもので、PPPoE接続やIPルーティング、WAN側のDHCPクライアント、LAN側へのDHCPサーバ、アドレス変換(NAT/NAPTなど)、ファイアウォールなどを備えることが多い。
また、ブロードバンド回線を経由して音声通話(電話)やデジタル放送を利用できるトリプルプレイ型のサービスの場合には、電話機やFAXなどを接続するためのVoIPゲートウェイ機能や接続端子(RJ11コネクタ)、テレビ受像機やビデオレコーダーに接続するための映像信号分配装置や同軸ケーブル端子なども備えている。
(2019.8.20更新)