電気配線シャフト 【EPS】 Electric Pipe Shaft/Space
概要
電気配線シャフト(EPS)とは、ビルなどの共用部に設けられる空間で、電気や通信などの配線や配管を通すための各階を貫く縦穴のこと。建物の最上層から最下層まで各階の同じ位置を貫くように一つの空間が繋がっており、外部から電線や通信回線が引き込まれた地上階などの分電盤や主配線盤(MDF)から各階へ電気や通信の配線を通すのに使われる。
各階でEPSにアクセスできる部屋を「EPS室」と呼び、配電盤や中間配線盤(IDF)などが置かれている。EPS室からその階の各部屋へ電気配線や通信回線が分配されており、配線工事などの際に入室して作業することがある。
電気配線シャフトは電気室の直上に設けられることが多く、電気室は引き込み距離を短くするため道路に近い外周部に設けられることが多いため、電気配線シャフトも道路に面した外周部に上下に伸びていることが多い。似た構造物で、水道やガスなど電気関係以外の配管を通すための空間はパイプシャフト(PS:Pipe Shaft)という。
(2021.11.15更新)