メールソフト 【メーラー】 メールクライアント / email client / MUA / Message User Agent / 電子メールクライアントソフト

概要

メールソフト(メーラー)とは、電子メール(eメール)の作成や送受信、および送受信したメールの表示や保存、管理をうことができるソフトウェア

利用者の操作によって新しいメールを作成し、宛先や表題、本文などの記入、編集がえる。利用者が送信を指示するとあらかじめ設定されたメール送信サーバSMTPサーバ)へ接続し、メールを受け渡して送信を依頼する。また、受信を支持すると、あらかじめ設定されたメール受信サーバPOP3サーバIMAP4サーバ)へ接続し、利用者メールボックスから届いたメールを受信する。

受信したメール記憶装置の専用の保管場所に保存され、表題の一覧や本文を閲覧することができる。受信箱や送信済みなど種類に応じてフォルダに分類して整理する機能が提供されることが多い。また、「アドレス帳」機能により、よく送受信する相手の名前やメールアドレスなどを記録して簡単に呼び出すことができる。

メールソフトは電子メールを扱うソフトウェアのうち、末端で利用者が直に操作するMUA(Mail User Agent)と呼ばれる種類のソフトで、メールの配送や送受信を担うメールサーバMTA/MRA/MDAなど)から見て、その機能を利用するクライアントであるため、電子メールクライアント(email client)とも呼ばれる。

Windowsメール」や「iOSメール」のようにパソコンスマートフォンOSなどの機能の一部として標準で内蔵されている場合が多いが、「Mozilla Thunderbird」のように単体のソフトウェアとしても提供されているものを利用する人もいる。サーバとの接続や通信標準化されたプロトコル通信規約)によってうため、利用者が好みの機能や操作感のものを選んで使用することができる。

Webメールシステムの場合には、クライアント機能はメールサーバ開発・運用者がサーバ側にWebアプリケーションとして実装しており、利用者側で任意のクライアントに切り替えることはできない。ただし、多くのWebメールサービスではメールソフトから標準プロトコルによる接続やメールの送受信にも対応しており、(用意されたWebインターフェースを使わず)これを使用することはできる。

(2019.1.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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