フォールバック 【fallback】 縮退運転 / 縮退運用

概要

フォールバック(fallback)とは、通常使用する方式や系統が正常に機能しなくなったときに、機能や性能を制限したり別の方式や系統に切り替えるなどして、限定的ながら使用可能な状態を維持すること。また、そのような切り替え手順・動作のこと。

本来想定していた手段が使用できない場合、一部を制限することで使用可能になったり、それより劣る別の手段で機能の一部を代替できることがある。そのような場合に、不完全な手段に(多くの場合は自動的に)切り替えて続行する仕組みのことをフォールバックという。

情報システムの分野では、機器やソフトウェアシステムに異常が生じた際、性能や機能を制限したり、異常箇所を切り離したり、予備の機材などを使用するなどして不完全ながら稼動を続行することをフォールバックという。

通信の分野では、相手方が新しい通信方式に対応していない場合に旧式の方式に切り替えて通信することや、通信状況が悪化して高速な伝送ができないときに、低速な方式やモードに切り替えて通信を続行することなどをフォールバックという。

(2019.6.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる