フォールバック 【fallback】 縮退運転 / 縮退運用
概要
フォールバック(fallback)とは、通常使用する方式や系統が正常に機能しなくなったときに、機能や性能を制限したり別の方式や系統に切り替えるなどして、限定的ながら使用可能な状態を維持すること。また、そのような切り替え手順・動作のこと。解説 本来想定していた手段が使用できない場合、一部を制限することで使用可能になったり、それより劣る別の手段で機能の一部を代替できることがある。そのような場合に、不完全な手段に(多くの場合は自動的に)切り替えて続行する仕組みのことをフォールバックという。
情報システムの分野では、機器やソフトウェア、システム、通信回線などに異常が生じた際、性能や機能を制限したり、異常箇所を切り離したり、予備の機材や設備に切り替えるなどして、不完全ながら稼動を続行することをフォールバックという。
通信の分野では、相手方が新しい通信方式に対応していない場合に、旧式の方式に切り替えて通信することや、通信状況が悪化して高速な伝送ができないときに、低速な方式やモードに切り替えて通信を続行することなどをフォールバックという。
似た表記の用語に「フェールバック」(failback)があるが、これは、故障などで代替システムへ処理を引き継ぐ「フェールオーバー」(failover)が行われた後、修理などが済んで本来のシステムへ処理を移し直す(元の状態の戻す)処理や操作のことを指す。
(2025.8.20更新)
「フォールバック」の関連用語
他の用語辞典による「フォールバック」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「フォールバック」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令5修12 問43】 情報システムの障害対策の一つである縮退運用の説明はどれか。
【令4修12 問16】 仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき,物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。
【令3修7 問15】 仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき,物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。
【令1修7 問13】 仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき,物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。
【平29修12 問14】 仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき,物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。
【平29修12 問57】 情報システムの障害対策の一つである縮退運用の説明はどれか。
【平28修1 問57】 システムの運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平27春 問13】 仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき,物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。
【平26秋 問57】 システムの運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平26修6 問55】 情報システムの設計のうち,フェールソフトの例はどれか。
【平24修12 問59】 情報システムの障害対策の一つである縮退運転に関する記述として,適切なものはどれか。
【平24修7 問60】 システムの運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。