ラックマウント 【rack mount】 ラックマウント型サーバ / rack mount server / ラックサーバ / rack server

概要

ラックマウント(rack mount)とは、薄型のコンピュータを専用の棚(ラック)に積み上げるように設置すること。また、そのような形態のコンピュータ製品。棚のサイズや形状は旧EIA(米電子工業会)によって策定された幅19インチの標準規格(いわゆる「19インチラック」)が用いられることが多い。

専用の棚型の什器に一段ずつ重ねるよう設置・固定する方式で、薄型のコンピュータや通信装置などを隙間なく高密度に設置することができる。主にデータセンターなどコンピュータを大量に設置・運用する施設で用いられる。

規格としての19インチラックは一段分の区画を「U」(Unitの略)という単位で呼び、幅19インチ(約482.6mm)、高さ1.75インチ(約44.5mm)となっている。固定器具の位置なども決まっているため、メーカーの違いによらず収納することができる。実際の製品は段数の違いにより「42Uラック」(42段分)のように呼称する。

ラック一段分にちょうど収まる形状のサーバを「1Uサーバ」のように呼ぶ。大型の製品では3段分の領域を専有して設置する3U型なども存在する。また、ブレードサーバなどの場合には3U程度のスペースに筐体(ブレードシャーシ)を設置し、内部に必要な数だけ細長い形状のサーバブレードを挿入していく。

(2019.5.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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