BIGINT型 【big integer】

概要

BIGINT型(big integer)とは、リレーショナルデータベースを操作するSQLに用意されたデータ型の一つで、8バイト(64ビット)の整数を格納するもの。

SQLでは表すことのできるの範囲の異なるいくつかの整数型が用意されているが、BIGINT型は通常のINT型(4バイト)より広い範囲を表すことができる。符号付きの場合で-9,223,372,036,854,775,808~9,223,372,036,854,775,807(-263~263-1)、符号なしUNSIGNED)の場合で0~18,446,744,073,709,551,615(264-1)となっている。

整数型の中では最も大きな、あるいは小さなを表現できるが、その分データ量は8バイトと大きく記憶容量や処理時間を最も大きく消費する。

JavaScriptのBigInt型

JavaScriptで長い桁の整数を扱いたい場合に用いられるデータ型。ES2020標準で新たに採用された。

従来のJavaScriptで数値を表すNumber型に整数を格納する場合、Number . MAX_SAFE_INTEGER 定数として定義された253-1を超えるでは精度を維持することができなかった(格納や演算は可能だが一部の桁のが不正確になる)。

BigInt型は新たに導入された整数のみを表す数値型で、任意の桁の正負の整数を正確に保持、計算することができる。リテラルは「255n」のように整数の末尾に「n」を記載するか、BigInt(255) のように表記する。Number型が使える四則演算ビット演算など数値計算の機能は同じように使うことができる。

多くの言語で一般的な数値データ型とは異なり決まったビット数で表現されるわけではなく、プログラム中で宣言あるいは生成されたの長さに応じて必要な記憶容量を確保してを格納する。コンピュータの性能や容量が許す限りいくらでも桁数を伸ばしていくことが可能である。

(2020.11.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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