固定長 【fixed length】

概要

固定長(fixed length)とは、データや要素、領域などの長さ(データ量)や個数があらかじめ決まっていて変化しないこと。対義語は「可変長」(variable length)。

文字数、桁数、要素数、記憶領域の広さなどが仕様や定義などで決まっており、常に同じ長さの数として取り扱うことを意味する。例えば、10文字の固定長文字列データといった場合は、常に10文字分の文字データの記憶領域が与えられた状態となっており、それより長い文字列も短い文字列も記録できない。

ただし、規定より短いデータの場合は明示的あるいは自動的に規定の長さになるまで無意味なデータを付け加えることで記録できるようになる。5文字のデータを10文字の領域に記録したいとき、データのうしろに空白文字を5文字付け足すといった処理である。

ここで付け加える「詰め物」「埋め草」のデータを「パディング」(padding)という。付け足す処理のことをパディングと呼ぶこともある。何をどのように(データの前か後かなど)付け足すかは処理系データ形式、プロトコルなどの仕様で決まっているが、Null値(全ビット「0」のデータ)や空白(スペース)文字、ゼロなどが選ばれることが多い。

(2022.1.14更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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