0番ポート 【port 0】 ポート0 / UDP0番 / TCP0番
概要
0番ポート(port 0)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。特定の用途には割り当てられておらず通常は使われないが、一部の特殊な用途で一時的に用いられることがある。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。
これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
0番ポートの用途
0番ポートはそのようなポート番号の一つで、特定のプロトコル(通信規約)やアプリケーションには対応付けられていない。一部のソフトウェアは通信に用いるポート番号を動的に指定したい場合に0番ポートを介して番号の指示などを行う場合がある。この用途では「エニーポート」(any port)と呼ばれることもある。
インターネット運用団体のIANAでは0番から1023番までを「システムポート」(ウェルノウンポート)として各ポートに役割やプロトコルを割り当てているが、0番は「Reserved」(予約済み)としており、特定の用途は割り当てられていない。TCPとUDPのいずれも予約済みである。
(2023.12.21更新)