パーソナルファイアウォール 【personal firewall】 PFW

概要

パーソナルファイアウォール(personal firewall)とは、家庭や個人のコンピュータ利用者向けに開発・提供されているファイアウォール製品。コンピュータとインターネットなどの外部との通信を監視し、不正アクセスウイルス感染などの試みを検知・遮断する。

コンピュータ上で動作するソフトウェアの形で提供され、接続設定に基づいてコンピュータが送受信するパケットを監視し、送信元や宛先のIPアドレス、発着信ポート番号などの組み合わせにより不審な通信を検知してパケットを破棄する。

個人向け製品であり利用者がネットワークやセキュリティに精通していることは期待できないため、あらかじめいくつか推奨設定を組み込んでおき、利用環境に合わせて選択できるようにしたり、コンピュータ内の個々のソフトウェア単位で通信を許可・拒否するといった形で設定できるようになっている製品が多い。

単体の製品やフリーソフトウェアがあるほか、セキュリティソフトウェア企業などでは、アンチウイルスソフトなどと共に統合セキュリティソフトウェア(「○○インターネットセキュリティ」といった製品)の機能の一部として提供している場合がある。WindowsではWindows XP時代から「Internet Connection Firewall」「Windowsファイアウォール」「Windows Defenderファイアウォール」など何度か改称しながらOSの機能の一部として標準で組み込まれている。

(2018.7.9更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平29春 問88 平24秋 問62
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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