TCPコネクション 【TCP connection】 TCPセッション

概要

TCPコネクション(TCP connection)とは、TCPで一対の機器が通信を開始する際に確立する論理的なデータ伝送路。両者で通信状態を確認しながら信頼性の高い伝送をうことができる。

TCPTransmission Control Protocol)はインターネットなどのIPネットワークで標準的に用いられる通信手順プロトコル)の一つで、ネットワーク層IPInternet Protocol)と各種のアプリケーション層プロトコルHTTPなど)の中間のトランスポート層で機能する。

TCPは「コネクション型」に分類されるプロトコルで、通信開始時に「スリーウェイハンドシェイク」と呼ばれる手順により、使用するポート番号や一度に伝送できるデータ量ウィンドウサイズ)、パケットの順序を表す番号の初期値などを交換する。

ハンドシェイクにより互いが通信可能な状態になるとTCPコネクションが確立され、実際の伝送データの送受信が始まる。データは一定の大きさのTCPセグメントに分割されて伝送され、受信側では到着順に関わらず順序番号を元に伝送順通りに組み立てられる。途中経路上でのセグメントの欠落を検知して相手方に再送要求を送ることもできる。

必要なデータの送受信が終わりTCPコネクションが不要になると、所定の手順で終了通知をコネクションが解放される。コネクションが開いたままソフトウェア再起動するなどして通信を継続できない場合は強制的にリセットしてコネクション確立をやり直すことができ、相手方が一定時間以上無通信の場合には強制終了することができる。

(2021.10.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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