SNTP 【Simple Network Time Protocol】

概要

SNTP(Simple Network Time Protocol)とは、TCP/IPネットワークを通じて現在時刻の情報を送受信してコンピュータの時刻を合わせるためのプロトコル(通信規約)の一つ。NTPの一部の仕様を抜き出した部分集合(サブセット)となっており、通常はNTP同様UDP123番ポートを使用する。

クライアントから時刻サーバタイムサーバ)へ接続し、現在の時刻を問い合わせる用途に特化しており、パソコンなどの時刻同期ソフトウェアの多くはNTPではなくSNTPを利用してサーバとの通信う。プロトコルの仕様そのものやデフォルトポート番号などはNTPと共通のため、SNTPクライアントからNTPサーバへ時刻を問い合わせることもできる。

一方、フルセットのNTPではサーバ間で時刻情報を伝達する方法や、複数のサーバ通信して時刻の精度を高める機能、サーバの階層構造を構成・管理する機能も含まれるが、このような高度な機能はSNTPでは省略されている。

SNTPの仕様はもともと独立したRFCとして定義されてきたが(RFC 1769/RFC 2030/RFC 4330)、2010年に策定されたNTPv4ではRFC 5905としてNTP本体のRFCに統合された。

(2018.10.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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