4172番ポート 【port 4172】 ポート4172 / TCP4172番 / UDP4172番

概要

4172番ポート(port 4172)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。リモートデスクトップで画面転送をPCoIP(PC over IP)で接続の待ち受けに用いられる。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

4172番ポートの用途

4172番ポートはそのようなポート番号の一つで、サーバの操作画面をクライアントに転送して操作するリモートデスクトップ環境を実現するプロトコルの一つであるPCoIPにおいて、サーバクライアントからの接続を待ち受けるポートとして用いられる。

PCoIPは加テラディシ(Teradici)社が開発したプロトコルで、米ブロードコム(Broadcom)社の「VMware Horizon」(サーバ側)および「VMware View」(クライアント側)や、米アマゾンドットコムAmazon.com)社のクラウドサービスDaaS)「Amazon WorkSpaces」などで用いられる。

インターネット運用団体のIANAでも4172番ポートの用途として「pcoip」を登録しており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。TCPUDPの両方が割り当てられており、どちらを使うこともある。

(2023.11.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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