フラグメントオフセット 【fragment offset】

概要

フラグメントオフセット(fragment offset)とは、IPデータグラムヘッダ部分の格納されている制御情報の一つで、データを分割して運ぶ際に何バイト目からのデータを積載しているかを示すIPv4で用いられる。

IPInternet Protocol)は様々なネットワークを結びつけるのに用いられるため、IPデータグラムのサイズが経路上の回線が運べる最大フレームサイズを超過することがある。その場合は中継機器によってデータグラムが分割(IPフラグメンテーション)され、受信側で元の状態に組み立てられる。

IPv4データグラムの先頭部分で制御情報を記録するヘッダには13ビットのフラグメントオフセット領域が用意されており、本来のデータグラムに積載されていたデータの何バイト目からを積んでいるかを記録する。は8バイト単位で表され、例えば「400」なら3200バイト目以降のデータであることが分かる。

受信側では分割されて届いたデータグラムをフラグメントオフセット小さい順に並べて組み立てていく。途中のデータグラムが抜けると到着済みの合計バイト数とフラグメントオフセットの辻褄が合わなくなるため、全体を破棄して再送を要求する。

(2023.11.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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