10050番ポート 【port 10050】 ポート10050 / TCP10050番

概要

10050番ポート(port 10050)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。システム監視ツールZabbixで、監視対象の機器が監視サーバからの接続を受け付けるポートとして利用される。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

10050番ポートの用途

10050番ポートはそのようなポート番号の一つで、オープンソースシステム監視ソフトZabbix」で、監視対象の機器に導入されたエージェントが監視サーバからの接続を待ち受けるポートとしてよく利用される。

通常の利用方法では、サーバが各機器のエージェントに接続し、エージェントが要求に応じて情報を提供する「パッシブチェック」がわれるが、エージェント側から能動的にサーバへ情報提供をう「アクティブチェック」も可能で、その場合はサーバ側の10051番ポートに接続する。これらのポート番号は設定で変更することもできる。

この用途はインターネット運用団体のIANAに「zabbix-agent」の名称で登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。TCPUDPも登録されているが、ZabbixではTCPを用いる。

(2024.8.22更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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