最大セグメントサイズ 【MSS】 Maximum Segment Size

概要

最大セグメントサイズ(MSS)とは、インターネットで標準的に用いられるプロトコル(通信規約)であるTCPで通信する際に指定する、一度にデータを受信できる単位(セグメント)の最大長。

IPネットワーク上でよく用いられるトランスポート層プロトコルであるTCPTransmission Control Protocol)では、伝送するデータをセグメントと呼ばれる大きさごとに区切って順番に送信する。通信を行うときは受信側が最初にMSSオプションで自らが受信できるセグメントの最大値を送信側に通知し、送信側はこれより小さなサイズのセグメントに分割してデータを送信する。

最大セグメントサイズは16ビットの値を用いて0から65,535までの数字で指定する。TCPの仕様上は、最大値を指定すると64KB(キロバイト)のセグメント長となるが、イーサネットEthernet)に接続された機器ではそのフレームサイズを超えないように1460バイト以下に、さらにPPPoE接続を利用している場合はそのオーバーヘッド分を除いて1452バイト以下に設定されることが多い。

(2018.7.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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