1701番ポート 【port 1701】 ポート1701 / UDP1701番

概要

1701番ポート(port 1701)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。通常はUDPの1701番を、VPNなどに用いられるL2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)のために使用する。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

1701番ポートの用途

1701番ポートはそのようなポート番号の一つで、ネットワーク上で2地点間を直結した仮想的専用回線トンネル)を形成するL2TPが使用する。

この用途はインターネット資源の監理団体であるIANAに登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。TCP1701番もUDP1701番も登録されているが、通常はUDPのみを用いる。

なお、同じ用途のプロトコルであるL2FLayer 2 Forwarding)も標準でUDPの1701番を利用しており、この用途もIANAに登録されているが、L2FL2TPの前身の一つ(もう一つはPPTP)であるため、現在はもっぱらL2TPのために用いられることが多い。

(2023.7.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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