SNMPトラップ 【SNMP trap】
概要
SNMPトラップ(SNMP trap)とは、SNMPでネットワーク上の機器を監視する際に、監視下の機器(SNMPエージェント)側から管理用コンピュータ(SNMPマネージャ)に向けて能動的に発信される通知のこと。SNMPによる制御や監視では、平常時にはマネージャが問い合わせや要求などを送り、エージェントが返信する形を取ることが多い。何からの異常が生じた場合などには、エージェント側からマネージャにそのことを通知すること場合がある。これをSNMPトラップという。
SNMPトラップが発行されるのは、マネージャがあらかじめ指定した異常な事象が発生したときや、端末の状態を表すパラメータがあらかじめ設定された閾値を超えた場合などである。緊急に対応が必要な事象などに設定され、管理者への警告表示やメール送信などで即座に知らせる仕組みを構築することが多い。
トラップの種別は番号で識別され、これをトラップ番号という。規格上は0から5まで規定されており、これをジェネリックトラップという。6以上の番号は各システムが独自に使用することができる。
(2020.5.31更新)