1434番ポート 【port 1434】 ポート1434 / UDP1434番
概要
1434番ポート(port 1434)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。Microsoft SQL ServerやAzure SQL Databaseなどのデータベース管理システム(DBMS)が外部から接続を待ち受けるポートとして用いられる。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。
これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
1434番ポートの用途
1434番ポートはそのようなポート番号の一つで、米マイクロソフト(Microsoft)社のSQL Serverで、外部からの接続に応答する「SQL Server Browser」サービスの待ち受けポートとして利用される。この用途は通常UDPが用いられる。
SQL Serverではデフォルトインスタンスの標準の接続待ちポートとしてTCPの1433番ポートを用いるが、名前付きインスタンスを運用する場合はBrowserサービスを介して接続を受け付けるようになっている。
Browserサービスはクライアントからの問い合わせを受け、目的の名前付きインスタンスへ接続できるポート番号を回答し、クライアントはそちらへ接続を行う。インスタンスが利用するポート番号は50000番以上のポートから動的に選択されるが、管理者が固定の番号を設定することもできる。
この用途はインターネット運用団体のIANAに「ms-sql-m」の名称で登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。TCPもUDPも登録されているが、通常はUDPを用いる。インターネットに接続されたサーバの場合、SQL Serverを標的とした攻撃の対象となる場合もあるため注意が必要である。