ソースポート 【source port】 送信元ポート

概要

ソースポート(source port)とは、IPネットワークで送受信されるTCPセグメントあるいはUDPデータグラムのヘッダ部に記載される制御情報の一つで、送信元のポート番号

IP(Internet Protocl)の上位層であるトランスポート層でのデータ伝送は、一般的にTCP(高信頼性)あるいはUDP(高効率)で行われるが、いずれも「ポート番号」(port number)と呼ばれる識別番号によって、通信の種類や処理すべきプログラムの指定などを行う。

ポート番号は送信元と宛先の両方について指定するようになっており、パケット(TCPではセグメント、UDPではデータグラム)のヘッダには、送信元ポート(ソースポート)と宛先ポートデスティネーションポート)を記載する領域が用意されている。

例えば、HTTPSでWebクライアントとWebサーバが通信する場合、デフォルトではWebサーバ側はTCP443番ポートを、クライアント側は用途の決まっていないエフェメラルポートから空いているものを適当に一つ選んで使用する。

このとき、クライアントからサーバへ送るパケットには、ポート番号について「ソースポート49152番、デスティネーションポート443番」と記載され、サーバからクライアントへ送るパケットには、これとは逆に「ソースポート443番デスティネーションポート49152番」と記載される。

(2025.8.22更新)