10051番ポート 【port 10051】 ポート10051 / TCP10051番
概要
10051番ポート（port 10051）とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。システム監視ツールのZabbixで、監視サーバが監視対象の機器から能動的な申告を受け付けるポートとして利用される。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP（Internet Protocol）を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP（Transmission Control Protocol）あるいはUDP（User Datagram Protocol）をよく用いる。
これらは同じ機器（一つのIPアドレス）で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
10051番ポートの用途
10051番ポートはそのようなポート番号の一つで、オープンソースのシステム監視ソフト「Zabbix」で、監視サーバが監視対象の機器に導入されたエージェントからの接続を待ち受けるポートとしてよく利用される。
通常の利用方法では、サーバが各機器のエージェントに接続し、エージェントが要求に応じて情報を提供する「パッシブチェック」が行われ、その場合はサーバがエージェント側の10050番ポートに接続する。10051番はエージェント側から能動的に情報を送信する「アクティブチェック」で用いられる。
この用途はインターネット運用団体のIANAに「zabbix-trapper」の名称で登録されており、いわゆる「レジスタードポート」（登録済みポート/ユーザーポート）の一つとして定着している。TCPもUDPも登録されているが、ZabbixではTCPを用いる。
(2024.8.22更新)
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