1900番ポート 【port 1900】 ポート1900 / UDP1900番

概要

1900番ポート(port 1900)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。ネットワーク上の機器の自動検知・設定などをUPnPで用いられる。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

1900番ポートの用途

1900番ポートはそのようなポート番号の一つで、コンピュータからネットワーク上の機器の検知や設定をうためのUPnPUniversal Plug and Play)で用いられるプロトコルの一つであるSSDPSimple Service Discovery Protocol)が利用する。

インターネット運用団体のIANAでも1900番ポートの用途として「SSDP」を登録しており、いわゆる登録済みポートレジスタードポート)の一つとして定着している。TCPUDPの両方が割り当てられているが、通常はUDPが用いられる。

プリンタネットワーク機器デジタル家電などの機器は周辺のコンピュータからの接続をUDPの1900番ポートで待ち受けるが、機器内部のソフトウェア保安上の弱点(脆弱性)を悪用するサイバー攻撃の標的とされることが多く、インターネットからは接続できないように運用すべきとされる。

(2023.11.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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