URGフラグ 【urgent flag】 TCP URG
概要
URGフラグ(urgent flag)とは、TCPパケットのヘッダに設定される情報の一つで、パケットに緊急(urgent)に処理すべき内容が含まれていることを通知するためのもの。6ビットあるコードビット領域の1番目にあたる。受信側に至急伝えなければならない内容を含むパケットはURGフラグに「1」を設定して送信する。その際、TCPヘッダの固定領域の末尾にある16ビットの「緊急ポインタ」領域に、先頭から何バイト目からが緊急の要件を表す内容なのかを記載する。
古い時代のソフトウェアの実装では、Telnetでコマンドの実行開始後に利用者がCtrl+Cでキャンセルを指示した場合や、FTPでデータの転送中にコマンドを発行したい場合などにURGフラグを使用していた事例が見られる。コンピュータの性能やネットワーク環境などの変化から、現代ではほとんど使用されていないと考えられている。
(2024.8.2更新)