URGフラグ 【urgent flag】 TCP URG

概要

URGフラグ(urgent flag)とは、TCPパケットヘッダに設定される情報の一つで、パケットに緊急(urgent)に処理すべき内容が含まれていることを通知するためのもの。6ビットあるコードビット領域の1番目にあたる。

受信側に至急伝えなければならない内容を含むパケットはURGフラグに「1」を設定して送信する。その際、TCPヘッダの固定領域の末尾にある16ビットの「緊急ポインタ」領域に、先頭から何バイト目からが緊急の要件を表す内容なのかを記載する。

古い時代のソフトウェア実装では、Telnetコマンドの実行開始後に利用者Ctrl+Cでキャンセルを指示した場合や、FTPデータの転送中にコマンドを発行したい場合などにURGフラグを使用していた事例が見られる。コンピュータの性能やネットワーク環境などの変化から、現代ではほとんど使用されていないと考えられている。

(2024.8.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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