2049番ポート 【port 2049】 ポート2049 / TCP2049番

概要

2049番ポート(port 2049)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。NFSでサーバがファイル共有を行う際に用いられる。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。

2049番ポートの用途

2049番ポートはそのようなポート番号の一つで、LinuxなどのUNIX系OSでファイル共有を行うためのNFSNetwork File System)でサーバがクライアントからの接続を待ち受けるのに用いられる。NFSv3ではTCPもUDPも使えるが、NFSv4では原則としてTCPを用いる。

この用途はインターネット運用団体のIANAによって「nfs」の名称で登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。組織外にNFSサービスを提供するのでなければ、安全のためインターネット側からは接続できないよう適切に遮断する必要がある。

(2023.11.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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