1521番ポート 【port 1521】 ポート1521 / TCP1521番ポート
概要
1521番ポート(port 1521)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。Oracle Netを介してクライアントがOracleデータベースに接続するための待ち受けポートなどとして用いられることがある。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。
これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
1521番ポートの用途
1521番ポートはそのようなポート番号の一つで、米オラクル(Oracle)社の著名なデータベース管理システム(DBMS)「Oracle Database」において、クライアントからデータベースサーバへ接続する際のサーバ側の待ち受けポートとして標準ではTCPの1521番が用いられる。
同社のネットワークサービス「Oracle Net」を経由してクライアントからサーバに接続する際に用いられるポート番号で、サーバ側の設定により別のポート番号に変更することもできる。インターネットからアクセス可能なサーバはOracle導入時に1521番ポートが開放されていないか注意する必要がある。
インターネット運用団体のIANAでは1521番ポートの用途として「nCube License Manager」を登録されており、いわゆるいわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとなっている。米エヌキューブ(nCube)社のソフトウェアを利用するためのライセンス管理に用いられていたものと思われるが、同社が活発に活動していたのは20世紀のことで、2005年に買収されて既に存在しないため詳細な情報は不明である。