5000番ポート 【port 5000】 ポート5000 / TCP5000番

概要

5000番ポート(port 5000)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。ネットワーク上の機器の自動検知・設定などをUPnPなどで用いられることがある。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

5000番ポートの用途

5000番ポートはそのようなポート番号の一つで、いくつかの用途に用いられる。よく知られる用途の一つとして、コンピュータからネットワーク上の機器の検知や設定をうためのUPnPUniversal Plug and Play)で用いられるプロトコルの一つであるSSDPSimple Service Discovery Protocol)が利用していた。

コンピュータ周辺機器からのイベント通知を受け付けるポート番号としてTCPの5000番が用いられ、Windows XPではUPnP実装に問題があったため5000番ポートが攻撃の標的となった。現在ではこの用途(SSDP Event Notification)はTCP2869番が標準のポートとされる。

(2023.10.31更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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