デフォルトゲートウェイ 【default gateway】 ラストリゾートゲートウェイ / gateway of last resort / ゲートウェイアドレス / gateway address / デフォゲ

概要

デフォルトゲートウェイ(default gateway)とは、あるネットワークと外部を接続する唯一の、あるいは通常使用するルータなどの転送機器。その機器が持つIPアドレスを「ゲートウェイアドレス」と呼び、外部と通信する必要があるネットワーク内の機器に設定する。

ゲートウェイとはネットワークの境界に置かれ、ネットワーク間のデータの流れを中継するルータなどの装置のこと。デフォルトゲートウェイは内部ネットワークの機器が外部と通信する際に、宛先までの転送経路が分からなくても、とりあえず中継を依頼すれば転送してくれる機器を指す。

インターネット上のルータなどの機器は自らの持つ経路情報を元に経路選択い、隣接する他の機器から次の中継先を選んで転送するが、末端のパソコンなどの機器は外部ネットワークとの間に一台しかルータがない(家庭内LANブロードバンドルータなど)ことが多いため、デフォルトゲートウェイに設定したルータに常に転送を依頼する。

パソコンスマートフォンなどのオペレーティングシステムOS)のネットワーク設定画面には自らのIPアドレスなどとともにデフォルトゲートウェイのアドレスを指定する項目があり、そのネットワークゲートウェイを指定する。通常はDHCPなどで自動設定されることが多く、利用者が直接入力することは少ない。

なお、自ら経路選択ルータなどの場合でも、自分では宛先までの経路を見出だせない場合に、経路を知っている可能性が高いルータ上位プロバイダルータなど)をデフォルトゲートウェイに設定して経路選択を任せる場合がある。このようなルーティング方式を「デフォルトルーティング」(default routing)という。外部への経路が一つしかない末端の小規模なネットワークで用いられる。

(2024.1.28更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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