読み方 : アイピーシーピー

IPCP【Internet Protocol Control Protocol】

概要

IPCPとはPPPで接続された二者間においてIP通信を開始するための設定情報を交換するプロトコルPPP接続の確立後、IPアドレスの割り当てやヘッダ圧縮の利用有無を交渉し、IPパケットの送受信が可能な状態にする。仕様はRFC 1332で定められている。
IPCPのイメージ画像

PPPPoint-to-Point Protocol)は電話回線や専用線などの環境で使われるデータリンク層プロトコルで、物理的に接続された二者間に論理的な通信路を確立する。PPP接続の確立はLCPLink Control Protocol)によるリンク設定、認証プロトコルによる利用者確認、NCPNetwork Control Protocol)によるネットワーク層設定という順序で進む。

NCPPPP上で動作するネットワーク層プロトコルの設定を行うプロトコル群の総称であり、IPCPはそのうちIP通信に特化したものである。IPCPの段階では、接続する双方が設定要求と応答を交換し、IP通信に必要な条件を決定する。この交渉が完了するとIPパケットの送受信が開始される。

IPCPで交渉する項目としては、IPアドレスの割り当てとIPヘッダ圧縮の利用有無がある。一方から他方に対してIPアドレスを動的に通知・付与できるため、接続の度に異なるアドレスを割り当てる運用が可能である。利用者側があらかじめ固定のIPアドレスを持たない環境でも通信を開始できる。

実用上の例として、家庭などに設置されたブロードバンドルータPPPoEPPP over Ethernet)を通じてインターネットサービスプロバイダISP)に接続する状況がある。接続が確立するとIPCPによってISP側からグローバルIPアドレスルータに割り当てられ、利用者は手動でネットワーク設定を行うことなくインターネット通信を開始できる。IPv6環境では、IPCPに相当するプロトコルとして「IPv6CP」(IPv6 Control Protocol)がRFC 2472で規定されている。

(2026.6.18更新)
 

他の辞典等による「IPCP」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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