IPCP 【Internet Protocol Control Protocol】
概要
IPCP(Internet Protocol Control Protocol)とは、PPPで接続された二者間でIPによる通信を開始するための設定情報の送受信などを行うための通信手順(プロトコル)の一つ。RFC 1332で標準化されている。PPP(Point-to-Point Protocol)は物理的に接続された二者間で仮想的な専用の伝送路を確立し、相互に安定的にデータの送受信を行うことができるようにするリンク層(データリンク層)のプロトコルで、家庭から通信事業者のネットワークに接続する際などに用いられる。
IPCPはPPP接続上で通信するネットワーク層のプロトコルの設定などを行うNCP(Network Control Protocol)の一種で、インターネットなどで標準的に用いられるIP(Internet Protocol)で通信するために必要となる。
一方から他方にIPアドレスの割り当てを行ったり、ヘッダ圧縮を行うかどうかを通知したりすることができる。実用上は、例えば家庭などからPPPoEなどでインターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続する際に、プロバイダ側から使用するIPアドレスの通知を行う際などに使われている。
(2020.3.15更新)